「速聴」というものについて話してみたいと思います。
一時期の勢いはありませんが、日本語・英語を問わずはやっているし、かつてはこんな教材が最終兵器のごとく語られていたことがありました。
http://www.sokucho.com/ここの教材はフルセットで購入すると車なみの料金がかかります。
今一番目に付くのはエブ○デイ・イングリッシュというでしょうか。
しかもこの教材、ある部分は某聞き流すだけ教材をちゃっかりパクってます。
この速聴ってやつなんですが、完全におかしな理論かというとそうでもないというのが僕の意見です。が、やり方を間違うと意味がないと思います。
たとえば、エブ○デイ・イングリッシュなんかは「動態なんちゃら」というものすごい理論名つけてる割に「48%増しの速さで聞くことにより普通のスピードがスローモーションに感じる」なんて小学生みたいなこと言ってますが、これはまずもってないです。
高速から降りてきたときに周りの景色がとまってるように見えるという、あの効果と同じです。名前を忘れた・・・・
販売サイトでも「感じる」といって表記しているように、本当は遅くはなってないんです(笑)。
はっきり言えば、その場限りの「錯覚」なんですね。
単純に考えて、48%増しのスピードとかで話すことってないんですし、理論的根拠も極めて弱い。
実際の会話は速くなるところと、ならないところがある。(メリとハリ)
そんなのを一切無視して早口言葉のごとくひたすら速くしたものになんの意味があるのでしょうか。
ネイティヴは、あくまでも「普通」にしゃべっているのであって、決して「早口言葉」をしゃべっているのではありません。
学習者を馬鹿にするのもいい加減にしろ!って感じがします。
ネイティヴと話したことある人はわかりますよね。彼らの英語が「速い」ってのと、単純に48%増しにした「速い」ってのは全く別物なんですね。
録音した僕らの日本語を2倍速で聞くのと、速くしゃべるのが全く異なるのと理屈は同じです。
つまり、「速いのを聞けばノーマルスピードは遅く聞こえる」というのは単なる錯覚であって、特にリスニングに効果はないということです。
これに関する反対理由その1。
基本的に「ノーマルで聞いても意味のわからないものを48%増しで聞くことで意味がわかるようになる」なんてオカルト現象は起こりえません。
ただでさえ意味がわからないのにさらに速くしてどうするんでしょう?
まだ歩くことのできない赤ちゃんに、走れと言っているみたいなもんです。
反対理由その2
その行為が意味不明
1点のみ考えられるのは、あくまで個人的経験にもとづいてなのですが、「速聴は脳みその回転を早くする」ということが言える気がするからです。
脳科学上はまだ極めて黒に近いグレーゾーンではないでしょうか。詳しい人いたら教えてください。
つまり、本当に速聴をすることで脳が活性化するかどうかはまだ未知なんです。
でも、僕が実際日本語や英語で速聴をやってみて、結構頭の調子がよくなった気がしたんですね。
だいぶ継続しましたが、結構調子がよくなります。
某社が言ってる「科学的に実証されている」というのはひとつの学説であり、嘘なんですが
実際にやってみると確かにそんな気はします。
そして英語の場合、「きちんと聞き取れているものを2倍3倍にして聞く」と、その活性化による集中力アップ効果によって確かによい効果が得られている気がするのです。くどいようですが、個人的にです。
万人に勧めるということはしませんが、かなりリスニングができる人ならばやってもいいんじゃないかなあと思います。
ちなみにエブ○デイ・イングリッシュなんか買わなくていいです。
あの教材が最悪とかいうわけではなく、単にぼったくりすぎです。
今はテクノロジーの時代なんです。
1万円くらい出せばかなりきれいに4倍速までしてくれるパソコン用ソフトウェアが買えますから、持っている音声で速聴は充分可能です。
最近はDVDまで速聴できるやつもありますしね。
まとめ
「速聴という行為は、脳を活性化させるために行うものとして効果があるかもしれない。リスニングに直接的な効果はないですから、聞き取れる英文を速聴するのはよいが、聞き取れない
英文を速聴するのは効率が悪いか無意味。」
追加
そういう教材を勧めているサイトは疑いの目を向けてみる必要があるかもしれない。